ウンコう日誌(第680号)

もし琉球王国が「なんくるないさ〜」を国是とし、国家運営の基本理念とした場合、楽観的で柔軟な政策を展開しながらも、独自の発展を遂げた可能性があります。しかし、その影響は良い面と悪い面の両方が考えられます。
政治・外交
ポジティブな影響
• 平和外交の推進
「なんくるないさ〜」の精神は、対立を避ける柔軟な外交に活かされ、東アジアの中立国として独立を維持しやすくなる。スイスのように、武力を用いずに巧妙なバランス外交を展開した可能性がある。
• 外圧への適応力
欧米列強や日本、中国からの圧力にも、「なんくるないさ〜」の精神で粘り強く交渉し、強引な要求をかわしながら独立を守る努力を続けた可能性がある。
ネガティブな影響
• 決断力の欠如
国家運営において、困難な状況でも「なんくるないさ〜」と楽観的に対応しすぎると、外交交渉で不利になり、列強に振り回される可能性が高い。
• 軍事・防衛の軽視
「なんくるないさ〜」の精神が国防政策にも影響すると、危機に備えず、戦争や侵略のリスクを適切に管理できなかったかもしれない。
経済・社会
ポジティブな影響
• ストレスの少ない社会
国民の多くが「なんくるないさ〜」の精神で日々を過ごすことで、ストレスが少なく、幸福度の高い社会が実現する可能性がある。現代のブータンやコスタリカのように、「国民の幸福」が国家の指標になるかもしれない。
• 観光立国の発展
穏やかな気質と美しい自然環境を活かし、琉球王国は観光業を基盤とする平和な国として発展した可能性がある。現在のハワイやバリ島のように、世界的な観光地になっていたかもしれない。
ネガティブな影響
• 産業・経済の発展が遅れる
「なんくるないさ〜」の精神で経済政策を展開すると、計画的な産業発展や技術革新の意欲が低くなり、競争力が弱まる可能性がある。農業や漁業を中心とした伝統的な経済が長く続くことになり、大国との経済格差が広がる恐れがある。
• インフラ整備の遅れ
長期的な都市開発やインフラ整備に対する意識が低く、経済発展に必要な交通・通信網の整備が遅れた可能性がある。
軍事・安全保障
ポジティブな影響
• 平和主義国家としての地位確立
軍事に頼らず、外交と貿易で生きる国として、世界から平和国家として認識される可能性がある。国連の平和活動などで重要な役割を果たすことも考えられる。
ネガティブな影響
• 侵略リスクの増大
「なんくるないさ〜」の精神が危機管理の甘さにつながり、日本や欧米列強、中国からの圧力に対して適切な対策を講じられなかった可能性が高い。結果として、独立を維持できず、19世紀末にはどこかの勢力に併合されるリスクが大きい。
現代の琉球王国
もし「なんくるないさ〜」の国是のもとで独立を維持し続けた場合、現代の琉球王国は以下のようになっている可能性がある。
• 「アジアの楽園」としての国家ブランド
「観光」「リゾート」「癒し」のイメージを世界に発信し、タイやハワイのような国際的観光大国として発展。
• 環境保護を重視した国づくり
経済成長よりも自然との共生を重視し、持続可能な社会モデルを構築。
• 政治的には緩やかな王政または民主主義
王国の伝統を残しながらも、ゆるやかな議会制度を持ち、スイスのような中立政策を採用。
• 経済は観光・貿易中心で、それほど強くない
世界的なリゾート地としては成功するが、製造業やハイテク産業の発展は遅れ、GDP規模は小さい。
結論
「なんくるないさ〜」を国是とした琉球王国は、平和で穏やかな国になった可能性が高い。しかし、危機管理や経済発展の面では遅れが生じる可能性もあり、適切なバランスを取らなければ、独立の維持が難しくなったかもしれない。もし現代まで存続していれば、「アジアの楽園」として独特な国際的ポジションを確立していたかもしれない。
大阪民国と琉球王国を結ぶ阪琉航路の朝貢丸。