中央情報課 26 9月 2025 ウンコう日誌(第783号) 台湾から引き揚げてきたC57は、すでに日本では役目を終え、解体寸前の身であった。しかし害吉鉄道の社長「鉄道帝」は、その細身で優美なシルエットを見て「これは大東亜の象徴になる」と言い張り、スクラップ寸前で買い叩いたのだった。 煤にまみれたボイラーには「臺灣鐵路管理局」の刻印が残り、テンダーの側面には消… 続きを読む
中央情報課 31 8月 2025 ウンコう日誌(第770号) ――その機関車は、黒光りするボイラーに「CK285」とプレートを掲げていた。 かつて台湾総督府鉄道で走ったC57の同型機。南国の陽射しとサトウキビの匂いを浴び、山岳を縫う急勾配を越えてきた歴史を背負いながら、今は大阪民国・害吉鉄道に流れ着いている。 大阪ユニオン駅の雑踏。蒸気の白煙に混じって、タイ語… 続きを読む
中央情報課 7 8月 2025 ウンコう日誌(第758号) 大阪民国・害吉鉄道。 ここはアジアの混沌がすべて凝縮されたような鉄道会社であり、貨物輸送の“ついで”に旅客を乗せる、極めて前時代的な運行体系で知られる。 ある日、コンクリ桟橋に見慣れぬ機関車が漂着した。 ナンバープレートには「CK285」の文字。台湾から海を越えてやってきた、元・日本国鉄C57型の生… 続きを読む
中央情報課 6 7月 2025 ウンコう日誌(第742号) 害吉鉄道・南津守貨物ヤード。 焼けたコンクリートの照り返しの中、CK285形蒸気機関車が静かに息を潜めていた。かつて台湾の平渓線で山岳貨物を引いていたこの黒き老機関車は、今では害吉鉄道に籍を置き、「焼酎特急・黒潮号」として再び現役に返り咲いている。 今日の任務は、奄美・笠利港からフェリーでコンクリ桟… 続きを読む