中央情報課 17 2月 2026 ウンコう日誌(第855話) それは、かつて南方の密林を走ったC56だった。 泰緬鉄道――いまは歴史書の中でしか語られないその路線で、赤い土煙を浴び、雨季の濁流に耐え、ジャングルの匂いをまとったまま帰ってきた。 昭和二十一年の秋。 博多港に陸揚げされたその小さな機関車は、どこか異国の気配を残していた。煙室扉の縁にはうっすらと錆、… 続きを読む