日: 2025年10月30日

ウンコう日誌(第800号) 中央情報課

ウンコう日誌(第800号)

芦原橋のヤードに、夕方の汽笛がかすかに響く。 冬の冷たい風が、石炭でも重油でもない、どこか甘い木炭の匂いを運んでくる。 107号は古い木炭動車だった。 燃料タンクのかわりに積まれた木炭箱を、朝いちばんに点火して暖めるのが日課だ。 運転士の張(チャン)さんは、まだ若いのに腕が立つ。「この子は生き物だ」…