日: 2025年10月24日

ウンコう日誌(第797号) 中央情報課

ウンコう日誌(第797号)

芦原橋の機関庫に、黒光りする老機関車が静かに息をついていた。 ボイラーの脇には、消えかけた「CK285」の銘板。戦後台湾に残され、三十年近く熱帯の線路を走り抜けた後、民国政府の払い下げで大阪民国に戻ってきた“帰還兵”である。 かつての仲間はもういない。だが、害吉鉄道の社長がこの機関車を見て言った。 …