中央情報課 22 10月 2025 ウンコう日誌(第796号) 害吉鉄道の車庫の奥で、誰にも見向きされず眠っていた緑の小型蒸気動車――通称「阿倍野のモクモク号」が、ひさびさに煙突を黒々と光らせていた。 鉄道帝の気まぐれで、芦原橋(本社前)〜釜ヶ崎支線の臨時列車に抜擢されたのだ。 「おーい、煙が逆流してんで!」 車庫係のベトナム人整備士タインが、油まみれの手ぬぐい… 続きを読む